お宮参りでの食事

お宮参り後の食事会の費用や場所は?
食事会をするときのポイント解説

無理なくお祝い!祝い膳や場所選びなど気になるお宮参り後の食事をご紹介

お宮参りの後は食事会をどうしたらいいか悩みますよね。

たとえば『しきたりやマナーなどが難しいのでは』と気になっていませんか?

「お宮参り後に食事をする意味は?」
「お宮参り後の食事はどこでもいいの?」
「お宮参り後の食事に決まったものはある?」

このような疑問や不安を解決するため、お宮参り後の食事について以下のように解説します。

お宮参り後に食事会をするのはなぜ?
お宮参り後の食事はどこで?場所を決めるポイント
お宮参り後の食事では「なに」を準備するの?
お宮参り後の食事会はどうする?開催のポイント
お宮参り後の食事会で気をつけたいこと

初めてのお宮参りでも失敗なく食事会をセッティングできるよう、ぜひ、本記事を活用してくださいね。
 

お宮参りの後に食事会をするのはなぜ?

お宮参りの後の食事会は絶対に行わなければならないわけではありませんが、赤ちゃんを囲んで家族が談笑したり、縁起のいい食べ物で赤ちゃんの健康を願ったりする機会となります。

また、お宮参りを終えた参列者に休息してもらうための場になりますし、赤ちゃんの祖父母が参列してくれるなら感謝のしるしとしてもてなすことも目的です。
 

お宮参り後の食事はどこで?場所を決めるポイント

お宮参り後の食事をどこでするかは自由に決められますが、一般的には「お店」「自宅」のどちらかです。

お店を選ぶポイント 自宅で行うポイント

それぞれのポイントやメリット・デメリットを比較しながら検討しましょう。
 

お店を選ぶポイント

お店を選ぶときは落ち着ける席や周囲への配慮、神社からの移動などがポイントになります。

個室や座敷があるか

赤ちゃんを連れて入れる飲食店であることは必須ですが、個室でプライベート性を確保し、赤ちゃんが過ごしやすいよう座敷になっているかを確認しましょう。

座敷でも掘りごたつ式であれば大人も座りやすくなります。たとえ個室でもテーブル席では赤ちゃんと一緒の食事が大変ですし、赤ちゃんが眠ったときに寝かせられないので座敷タイプがおすすめです。

おむつ交換や授乳ができるか

赤ちゃんのおむつ交換や授乳がいつでもできるよう、専用スペースが設置された飲食店を選ぶようにしましょう。

いくら個室だからといって、おむつ交換するのはマナー違反ですし、授乳ケープがあっても配膳スタッフが出入りするため避けるのがベターです。

お宮参り後のアクセスがいいか

お宮参りの後は、「移動時間がかからない」「車移動に必要な駐車場がある」「土地勘のない場所でもスムーズに移動できる」などのアクセスも重視しましょう。

お宮参りで疲れた赤ちゃんの機嫌が悪くならないよう、また、体調が安定しない時期のお母さんが疲れないように配慮するためです。
 

神社によっては別室で食事会に対応している場合がありますので、お宮参りの神社を選ぶときの条件にしてもよいでしょう。

●メリット

食事の準備がいらない。 節目祝いの特別感がある。 お母さんの気分転換になる。

■デメリット

  • それなりの費用がかかる。

  • 条件に合わせると候補が限られる。

  • 赤ちゃんを気遣いながらの食事になる。

 

自宅で行うポイント

自宅での食事には料理のほかにも、赤ちゃんの祖父母や親族を招いて自宅で行う場合はおもてなしの準備が必要です。

会食用の食事を用意する

食事は手作りでも購入するのでもかまいませんが、会食にふさわしい料理を人数分用意しましょう。

お宮参り向けの料理というのはありませんが、宅配や仕出し、ケータリングなどを頼むとき『赤ちゃんのお祝い事です』と伝えると慶事用の御膳やセットなどを用意してもらえます。

食卓をセッティングする

おもてなしの会食ではテーブルや椅子をセットし、必要に応じてお盆や敷き物、祝い箸などでテーブルコーディネートしましょう。

部屋を会食スタイルにする

部屋の片づけはもちろん、ベビーチェアやハイローチェアなど、いつも使っているものでかまいませんので赤ちゃんが一緒に過ごせるよう設置するのもひとつ。

もちろん、ぐっすり眠っているなら寝室で寝かせてあげるのがよいですが、お宮参り後の会食らしく、主役の赤ちゃんが同席できるような工夫もおすすめです。

●メリット

周囲を気にせずくつろげる。 赤ちゃんの世話がしやすい。 予約時間にしばられない。 リラックスした服装に着替えられる。 料理によってお店より費用が抑えられる。

■デメリット

  • おもてなしための準備がある。

  • 宅配や仕出しなどは冷めたものがほとんど。

  • 後片付けをしなくてはならない。

 

お宮参り後の食事では「なに」を準備するの?

お宮参り後の食事に決まりはありませんが、せっかくなら赤ちゃんの成長を願って「おめでたい」ものを用意したいですよね。

お店では「祝い膳」がおすすめ 自宅でも「祝い肴」があるといい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

お店では「祝い膳」がおすすめ

お正月やお食い初めなどの慶事用料理として、日本料理店では一汁三菜に尾頭付きの鯛が基本になった伝統的な「祝い膳」に対応しているところがあります。

お宮参り後の食事としても予約できますので、『お宮参りなので祝い膳をお願いします』と伝えておくと1人分ずつお膳にしつらえられた料理を用意してもらえるでしょう。

もちろん、赤ちゃんのお母さんへの労いが目的であれば、お母さんの好きなメニューや食べたいジャンルでかまいません。
 

自宅でも「祝い肴」があるといい

お店で祝い膳を注文すると並べられることもある「祝い肴」ですが、お祝いの席で好まれる縁起物なので用意しておくとよいでしょう。

祝い肴には3種類あります。

数の子 黒豆 田作り(関東)、たたきごぼう(関西)

それぞれに「長寿」「子孫繁栄」「開運」などの意味があるため、おせち料理でもおなじみです。

ほかにも「赤飯」「ちらし寿司」「尾頭付きの鯛の塩焼き」「はまぐりの吸い物」などは定番ですが、お祝い用として宅配や仕出しを注文すると一式セットになったものが選べます。
 

お宮参り後の食事会はどうする?開催のポイント

お宮参り後の食事会を開催するにあたり、いくつか準備や案内のポイントを確認しておきましょう。

お店を利用するなら予約しておく 誰を招待するか相談しておく 支払いは誰がするか決めておく お宮参り後ならランチがスムーズ 当日にこだわる必要はない

それぞれ解説します。

お店を利用するなら予約しておく

お店で食事会を開催するなら条件に合った場所を見つけて早めに予約しましょう。

赤ちゃんが過ごしやすいよう「個室」「座敷」を優先し、お母さんのためには「おむつ交換室」「授乳室」が必須。ほかにも「禁煙」「駐車場」「アクセス」などに注意して選びましょう。

誰を招待するか相談しておく

お宮参り後に参列者だけで会食するなら予約だけでかまいませんが、もし、ほかの家族や親族も招待するなら夫婦や家族で相談しておきましょう。

お宮参りだからといって絶対に誰かを招かなければならないわけではありませんが、親戚付き合いとして会食を予定しているなら兄弟やその家族を招いても問題ありません。

支払いは誰がするか決めておく

お宮参り後の食事会の支払いは誰がしてもよいのですが、前もって決めておかないと当日は伝票の取り合いになってしまいます。

お宮参りでは「着物代」「撮影費用」「初穂料(ご祈祷代)」など必要ですから、すべて赤ちゃんの両親で出すのか、あるいは祖父母からの「お祝い金」をあてるのか、もしくは父親側と母親側の祖父母で分担するのかなど、日頃の関係性に合わせて具体的に話し合っておきましょう。

お宮参り後ならランチがスムーズ

お宮参りは午前中に行うのが一般的ですから、そのままの流れで「ランチ」を食事会にするとスムーズです。

もちろん、お母さんの体調や赤ちゃんのご機嫌に合わせた最適な時間帯が夕方や夜ならディナーでもNGではありません。

当日にこだわる必要はない

お宮参り後の食事会は当日に行うのが一般的ですが、お母さんや赤ちゃんの体調、参列者の予定、希望するお店の空き状況などによって別日にしても問題ありません。
 

お宮参り後の食事会で気をつけたいこと

お宮参りのタイミングは赤ちゃんにとってもお母さんにとってもデリケートな時期ですから、注意点も確認しておきましょう。

お店で寝た赤ちゃんに必要なものを用意する お母さんや赤ちゃんの体調に日程を合わせる 外出が長時間にならないような予定を組む

それぞれポイントを解説します。

お店で寝た赤ちゃんに必要なものを用意する

お店で食事をする場合、赤ちゃんが寝てしまってもいいようにバスタオルやハーフケットなどを用意しておきましょう。

もし、お店での使用が可能ならベビーバスケットやベビーカーを持ち込むのも対策のひとつです。

お母さんや赤ちゃんの体調に日程を合わせる

お宮参りのタイミングは赤ちゃんの生後1か月が目安ですが、お母さんや赤ちゃんの体調を優先させて遅らせたり、お食い初めの時期と一緒にしたりしてもかまいません。

赤ちゃんの祖父母が楽しみにしているかもしれませんので、いつ頃になりそうかを連絡しておくと安心させられますよ。

外出が長時間にならないような予定を組む

お宮参りに希望や条件を盛り込み過ぎると参拝する神社と食事会の場所が離れてしまったり、遠方まで出かけることになったりする可能性もあります。

あまり外出が長時間になると赤ちゃんもお母さんも疲れてしまいますから、着付けや撮影のスケジュールも含めてハードにならないような予定を組みましょう。

お宮参り後は赤ちゃんを囲んで食事しよう

お宮参り後の食事会は「必須」ではありませんが、赤ちゃんの節目を家族で祝ったり、祖父母や親族などと親睦を深めたり、お母さんを労ったり、有意義に過ごすきっかけになります。

どこで会食するか、どのような料理を用意するか、誰を招待するかに決まりはありませんので、家族で話し合って決めましょう。

お宮参り後の食事会で大切なのは、お母さんや赤ちゃんの体調への気遣い。お母さんも赤ちゃんも気分よく過ごせるよう、時期や日程、当日のスケジュールに配慮するのもポイントです。

現在は昔のように堅苦しいしきたり、難しいマナーなどはありませんので、赤ちゃんとご家族にとって素敵な記念日となるよう、ぜひ、本記事を活用して準備に役立ててくださいね。